僕はトキロックこと今田 世と結婚しました。
隠すつもりもなかったのですが、当時めでたさとは
程遠い状態であった故、親とメンバー以外と数人の
友人以外には言う機会もなく今日まできてしまって
おりました。
少し気持ち悪さもあり一年経って一応
言っておくかというくらいの気分で今書いてます。
決して祝福されたいわけではないのでどうか何事も
なかったのようにただただあの二人は夫婦なんだと
いう情報だけを知って頂き、僕が他の女性とホテル
に入ろうとしている姿を見かけたら不倫だと思って
頂ければと思ってる次第であります。
トキロックと僕との関係は説明し難くmothercoatと
いう運命共同体の中で離れることが出来ない存在に
お互いなってしまい、そのままその事に意義を唱え
る余地を与え合えないくらい助け合い罵倒し合い愛
し合い突っ走ってここまで来てしまった仲としか言
いようがなく、親や世間の皆さまからは理解されづ
らい関係であったように思います。
そんな中、昨年トキロックが大怪我と共に心の病に
侵されているとわかった時、彼女を支え続けるにあ
たって家族の皆さんと対等に扱って貰えなかったり、
二人の中での関係性ではなく国の書類上の関係性が
ないと僕の印鑑では申請出来ないことが余りにも多
かったり、事あるごとに関係性を説明しなければい
けなかったりして、その時はとにかくこの人をなん
とか守らねばとギガディラン史上稀にみる必死具合
であった為、その当時まともではなかったトキロッ
クにその事を伝え承諾してもらい天才の1歩先を行
く凡人として急ぎすぎて天才になれなかった凡人と
して協力して歩んでいこうという思いから10月30
日に婚姻届けを二人で出しに行き、めでたさの欠片も
なく僕らは結婚したのである。
特に会話という会話もなく市役所から出て車に乗り
駐車場を出た瞬間、トキロックが「ロックしろ」と
呟いたので「どうした?」と聞いたら、前のバイク
のナンバープレートを指差した。69-46 そこから目
的地までずっとそのバイクが前にいてそんな単なる
偶然に少しはしゃいだりしたことがその日の一番強
い記憶である。
実のところ婚姻届けを出す前日トキロックのお父さ
んにその事を伝えた際は今じゃなくてもいいのでは
ないかと大まかには反対され、とは言え決めるのは
二人だから好きにすればいいけどとお父さんが最後
にぼそっと言った部分を前向きに捉えて強行突破し
たことから、結婚報告後いろいろあったりして、僕
としてはトキロックの元気な姿をお父さんに見せる
ことでしか安心してもらえたり信頼してもらえたり
することは出来ないと感じてる故、今もまだ疑わし
い旦那としてお父さんの中では認識されていると思
われます。
なんとかお父さんが元気なうちにせめて
安心だけでも提供したいものです。
そんなこんなでここには書けないようなことも多々
あった酷くもドラマチックな結婚生活1年目であり
ました。この1年トキロックのそうそうたる嫌な部分
(正気で言ってるのか不安定な心がそうさせてるのかわからな
いので間に受けないようしていたが)とも向き合い、
それでも今、彼女をどうしようもなく愛おしく感じ
ているのは、なんででしょうね? 不思議です。とて
も不思議な人です。これからも一緒にバンドを続け
る事が出来たらいいなと心の中では思っていますが、
その事で苦しんでしまうような事があるなら、解放
してあげるべきなのかなと思う事もあります。バンド
は2人だけのものでないのでジュンやアシーム君(仮)の
事も考えるのは当然のことというか彼らはバンドする
為にmothercoatにいる訳ですから、決断をして動き始
めなければとも思ってます。
最後に既婚者となってしまいましたが、女性の皆様ど
うか今までと変わらぬ距離感で接してくれるとより幸い
であります。男性の皆様も人妻未熟女トキロックを
今後ともどうかよろしくお願い申しあげます。
また別件ですがジュンはフリーです、年々頼りになる
男になってきてますのでよろしくお願いします。